大 蛇
●あらすじ
「八雲たつ 出雲の神を いかに思ふ 武須佐之男を 人や知らずや
」
須佐之男の命の悪行により天照大御神が岩戸にお隠れになった。高天ヶ原を追われた須佐之男の命は、中国大陸を俳諧し、出雲の国簸の川にさしかかると、嘆き悲しむ老夫婦と姫に出会った。理由を尋ねると、「八岐の大蛇が毎年あらわれて七人の娘がさらわれてしまい、残ったこの娘もやがてその大蛇にさらわれてしまう」と言う。
一計を案じた須佐之男の命は種々の木の実で醸した毒酒を飲ませ酔ったところを退治する。