黒 塚
●あらすじ
「むつの国 那須野ヶ原の 黒塚に 鬼住むよしを きくがまことか」
諸国を所業中の法印と剛力が、ある時陸奥の国那須野ヶ原にさしかかったところで日が暮れてしまった。
泊まる宿を探している途中で一人の美しい女性に出会う。女性は法印からいろいろ教えを受け姿を消す。実はこの女性は狐の化身であった。
やがて、鬼女となって現われ、法印は法の力によって逃げるが、剛力は狐に食い殺されてしまうのである。
その後、三浦の介、上総の介という2人の弓取りの名人によって退治されるのである。